(仮訳)西アフリカ、サントメ・プリンシペ共和国産のウラベニガサ属菌
Desjardin, DE. & Perry, BA. 2018. The genus Pluteus (Basidiomycota, Agaricales, Pluteaceae) from Republic of São Tomé and Príncipe, West Africa. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_9_3_10.pdf [Accessed July 4, 2018].
【R3-05275】2018/7/4投稿

【お読みください】
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3行まとめ

サントメ・プリンシペから2新種および4新産種のウラベニガサ属菌を報告した。
Pluteus thomensisは傘が暗褐色皺状で柄が帯桃白色であり、P. hirtellusは傘中央部が微細な暗褐色の鱗片状であることなどで特徴づけられた。
サントメ・プリンシペ産ウラベニガサ属菌の検索表を掲載した。
Africa, São Tomé, Macambrara radio antenna area

(新種)

Pluteus thomensis Desjardin & B.A. Perry
語源…(サン・)トメ産の
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【よく似た種との区別】
Pluteus leoninus(ベニヒダタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり果さが黄色~帯黄褐色
本種と異なり柄が白色~淡い帯黄褐色
本種と異なり縁シスチジアが狭紡錘形
本種と異なり傘表皮の末端細胞に帯黄色の内容物を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus castri
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が明黄色~帯黄橙色
本種と異なり柄がクリーム色~黄色
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり縁シスチジアが紡錘形~瓶形
本種と異なり傘表皮の末端細胞に帯黄色の内容物を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus roseipes
傘が暗褐色
傘表面に放射状の皺を有する
柄が桃色
柄が中実
本種と異なり針葉樹の材に生じる
Pluteus umbrosus(フチドリベニヒダタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサントメ・プリンシペではなくヨーロッパなどに分布する
本種より傘のサイズがずっと大きい
本種と異なり襞が褐色に縁取られる
本種より柄のサイズがずっと大きい
本種と異なり柄表面に暗褐色繊維を有する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり子実層シスチジアに褐色の内容物を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus hirtellus
サントメ・プリンシペに分布する
側シスチジア頂部が角状にならない
側シスチジアが薄壁
本種と異なり傘表面が小粒状で放射状の皴を有するのではなく毛羽立ち小型の繊維状鱗片を有する
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形~類球形
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり傘表皮が末端細胞が直立する毛状被ではなく平行菌糸被~末端細胞が直立~平伏する毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Africa, São Tomé, Shipwreck Cove

(新種)

Pluteus hirtellus Desjardin & B.A. Perry
語源…毛羽立った(傘表面の性状から)
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【よく似た種との区別】
Pluteus riberaltensis var. conquistensis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサントメ・プリンシペではなくブラジルなどに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus riberaltensis
子実体の形態が類似している
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
シスチジアのサイズが類似している
シスチジアの形状が類似している
本種と異なりサントメ・プリンシペではなくボリビアなどに分布する
本種と異なり傘表皮の末端細胞が尖った紡錘形でない
Pluteus ephebeus(ササクレウラベニガサ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄表面が褐色繊維に覆われる
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく広楕円形
本種と異なり子実層シスチジアが棍棒形~便腹形などではなく小嚢形~紡錘形または瓶形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus hispidulus
本種と異なり傘が扁平中高~円錐形
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく広楕円形
本種と異なり側シスチジアを欠く
Pluteus escharites
アフリカに分布する
子実体の肉眼的形質が類似している
担子胞子が小型
担子胞子が類球形
縁シスチジアの形状が類似している
本種と異なりスリランカなどに分布する
本種と異なり側シスチジアを欠く
Pluteus thomensis
サントメ・プリンシペに分布する
側シスチジア頂部が角状にならない
側シスチジアが薄壁
本種と異なり傘表面が毛羽立ち小型の繊維状鱗片を有するのではなく小粒状で放射状の皴を有する
本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく類球形~広楕円形
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被~末端細胞が直立~平伏する毛状被ではなく末端細胞が直立する毛状被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(サントメ・プリンシペ新産種)

Pluteus albidus Beeli
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【よく似た種との区別】
Pluteus plautus(フサスジウラベニガサ)
子実体が白色のことがある
担子胞子のサイズが類似している
シスチジアのサイズが類似している
シスチジアの形状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表皮が平行菌糸被ではなく子実層状被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(サントメ・プリンシペ新産種)

Pluteus chrysaegis (Berk. & Broome) Petch
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【よく似た種との区別】
Pluteus castri
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(サントメ・プリンシペ新産種)

Pluteus albostipitatus (Dennis) Singer
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【よく似た種との区別】
Pluteus losulus
サントメ・プリンシペに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘中央部表面が繊維状~点状から小粒状なのではなく圧着状~繊維状
本種と異なり傘表面に顕著な条線を有するのではなく条線を欠く
本種と異なり側シスチジアの一部ではなく全部が角を有する
本種と異なり側シスチジア頂部の角がしばしば二裂するのではなく円錐形
本種と異なり菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(サントメ・プリンシペ新産種)

Pluteus losulus (Beeli) Justo
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【よく似た種との区別】
Pluteus cervinus(ウラベニガサ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり担子胞子が類球形~卵状ではなく楕円形
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Pluteus albostipitatus
サントメ・プリンシペに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘中央部表面が圧着状~繊維状なのではなく繊維状~点状から小粒状
本種と異なり傘表面に条線を欠くのではなく顕著な条線を有する
本種と異なり側シスチジアの全部ではなく一部が角を有する
本種と異なり側シスチジア頂部の角が円錐形ではなくしばしば二裂する
本種と異なり菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される